七観音古墳

七観音古墳(しちかんのんこふん)

履中天皇陵古墳(ミサンザイ古墳)の外周部分にあたる大仙公園の南出入口にあり、同古墳に付随する古墳と考えられます。墳丘裾に鉢巻状の土留めがめぐっていますが、本来の古墳の形状とは異なります。
鉄器や武器が大量に発見された七観山古墳(七観古墳)と、名前が似ているのでよく間違えられます。
 公園整備に伴う発掘調査では、墳丘盛土と墳端の可能性のある地山の立ち上がりを確認しました。埋葬施設については未調査のため不明ですが、碧玉(へきぎょく)製の琴柱(ことじ)形石製品が出土したといわれています。
また、濠の輪郭や堆積層は検出されていないことから、古墳築造当初から周濠は設けられなかったと推定できます。
墳丘径は32.5m、高さ3.8mで、築造時期は5世紀前半です。

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