舒明天皇
代数 天皇名 御陵名 御父 御母
第34代 舒明(じょめい)天皇 押坂内陵 押坂彦人大兄皇子 妃糠手姫皇女
所在 陵形 皇后
奈良県桜井市忍阪 上円下方 宝姫王(皇極天皇)

  

舒明天皇陵は、多くの天皇陵のある飛鳥から離れた場所にあります。舒明天皇の父は敏達天皇の皇子押坂彦人大兄皇子で、「押坂」と名付けられたのは敏達天皇が所有していた私領が忍(押)坂部と言われ、氏神が祀られていたのが忍坂なのです。推古天皇の後継有力候補は、欽明天皇の孫・聖徳太子と押坂彦人大兄皇子でしたが、いずれも推古天皇存命中に逝去したため、聖徳太子の子・山背大兄皇子と舒明天皇が残り、蘇我蝦夷の判断で舒明天皇が即位します。
舒明天皇の実母は押坂彦人大兄皇子の異母妹、後に皇極・斉明天皇となる皇后の宝女王も敏達天皇のひ孫で、舒明天皇の姪です。このような強い血筋への意識が、離れた場所に御陵を造ったのかも?